FAILBOX -star and stone-


いつかの誰かの詩。 そんなことより、君に光がありますように。

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夏の夜の森

空からクモが伝う
足元にイタチが踊る
フクロウが右見て左見て
舌を出した蛇の道はヘビ
何を隠そう闇を歌う諜報員
湖の畔を飛び出してきたカエルと併走
柔らかな月明かりを頼りに
方向音痴のザリガニが森へ向かう夜
ノースリーブの肩に生えた羽は
時を架けて約束に染められる
腕に留まったカナブンを夜空に投げた

街へ出て来た君はアライグマ
先を急ぐなら喜んで道を譲るよ

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夏の匂い

水 澄ます
川に目を閉じ
聞こえた草の音
風と共に発つ
夏の匂い

Portrait

部屋の明かり
微かに揺れて
窓辺に君の姿
僕は古い型の車に乗っている
君が住む家の前に車を停めた
細やかな君の夢 小さな庭
木の葉が揺れている

雲の切れ間から
描いた空が見えるよ
朝なのか 夜なのか
僕には分からないけれど

部屋の明かり
影を作って
窓辺に君の姿
僕は扉が開くのを待っている
思い出は移り変わる季節の中
君の夢だった時間を分け隔てて
痛みと共にあった

君の瞳には
望んだ空が見えるよ
行くのか 戻るのか
僕には分からないけれど

街灯の光
木の葉が揺れている
少しだけ風があるみたいだ
今の僕には分からないけれど

君が眠る間に

ほら
橋の中央
円を描いて
洒落た街灯の下
下手なキスして
淡い夢を見た天使達

僕は歩みを進める
君が眠る間に 一人
部屋から抜け出して

ほら
月の形に
心を寄せて
落ち着いた空の下
明日を誓って
羽ばたく夢を見た天使達

僕は歩みを進める
君が眠る間に 一人
部屋から抜け出して

今日はガードレールに守られた
月明かりの道をまっすぐ
こんな僕を連れて帰ろうと思う夜
こんな僕を連れて帰ろうと思う夜

酔い過ぎたみたい

その先を想って
国道を見てた
沈黙が下りて
知った心を行くか 帰るか
立ち止まったままの時を
彼女は月に話しかけた

酔い過ぎたみたい
私は寂しそうに見えた

その先を想って
国道を見てた
答えてしまえば
どこへも行けない気がして
後ろ髪引かれた時を
彼女は月へ問い返した

酔い過ぎたみたい
私には羨ましく見えた

現れて 明かされる
胸に秘めた想い 光通した姿
誰の目にも鮮やかなさようなら

髪留め

髪に
花 挿して
蝶を留める
眼を盗み
瞳にピアス
月を持たせて
純真に夜を混ぜる
路肩はヒールでならして
チークの恥じらい綾な頬に
階を飛ばした空から舞い降りる
アスファルトに雪月花
明日は東京ディズニーランド

テーブルに花束放り投げた
ベッドから飛んだ ボトルが割れた

床に髪留め     ...よいお年を

夏の夕

夏の夕
風に乗って
がたんごとん
電車が鉄橋を渡る
血で染めたような空
安物の風鈴がちりんちりん
となりのトトロを見て泣いた

ただいま おかえり
夏の終わりに心を寄せて

白日

白日を踊る
塗りつぶす空白
アイシャドウが紫の跡
選択は交わる 決断は染まる
混じらない色に狂って
灰色の彼方 赤色灯 先行 再生

この心
街の声
風を通して
空が鳴る

さよなら 夢見た街で逢おう

喧騒
口々から
溢れる人波
信号 止まない群集
生き急いで転がり落ちる
アスファルトの空から
一歩踏み外したら
残された時 持て余して
声が枯れるまで歌う
さよなら 夢見た街で逢おう

横顔 醒めた眼 強いまなざし
笑うよ 忘れないで 愛してるなんて

群青
モノローグ
流れる人波
足音 止まない現実
信じ切って 人を縫って
過ぎたバスストップ
想い出が躍ったら
残された時 走り出して
巡り逢うまで歌う
さよなら 夢見た街で逢おう

横顔 醒めた眼 強いまなざし
笑うよ 忘れないで 愛してるなんて

三百六十度 人込みの中 立ち止まる
確かに誰かと擦れ違った気がする
後ろ姿 足元から開け放たれる空

縦を切ったビルを鳥が横切った
縦を切ったビルを鳥が横切った

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いつかの誰かの詩

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