FAILBOX -star and stone-


いつかの誰かの詩。 そんなことより、君に光がありますように。

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Drowning

魂を売った
金のためじゃない
淋しさを紛らわすため
そうして忘れるために
汚れた手を洗って目を逸らした
鏡に映った顔を見て

眠りたくない
まだ眠りたくない

抱かれているのは
人のためじゃない
存在を確かめるため
痛みすら感じなくなる
背中に手を回して 溺れ切って
浮かんだ言葉を吐き捨てる

眠りたくない
このまま眠りたくない

諦めが悪いらしい
明日には忘れるくせに
どんな気がした どんな気がした
始めから覚えてもいないのに
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感染

触れた
繋ごうとした
また悪魔が顔を出して
世界を知るんだろう
塞き止められた欲望に
醜い姿を省みても

本能に忠実に直結
それは犯されてどうする

強く
あろうとする
また生まれて殺されて
溢れ出した欲望に
醜い姿を試みては

本能に忠実に増殖
それは犯されてどうする

扉の向こう
螺旋状の階段
創造へ意思は落とされる
生命は静かに波打った

戦慄に走った光を見ろ
それを諦めてどうした

くびき

虚無
無機質
午前5時半 NHK
どうして優しく交通網を歌う
感傷的になるな
隣の家のヒステリーアンドロイド
いつも通り子供がかわいそう

君は物を持たない
今に何も言いたくなくなる

その手に心を返す時がきた

静かに
淀みなく
扉は開けられ
諦めに似た
後に落ち着いた

静かに捨てよう
手のひらに心を返す時がきた

静かに
否応なく
扉は開かれ
さよならに似た
軌跡に散らばった

静かに捨てよう
手のひらに心を返す時がきた

優しさに残されて
本当は少し恐いけれど
腕を広げて受け入れる

静かに捨てよう
その手に心を返す時がきた
光は謳われる
手のひらに心を返す時がきた

Mellow

見出しを読んで
地下鉄から下りたら
適当な出口を選べばいい
階段を上ったところで
ハーモニカを吹いて小銭を稼ごう

そんな気分なんだよ
俺はハーモニカなんか吹けないけど

空気を読んで
天使が舞い降りたら
安物の指輪を選んで買う
男を引っ掛けた場合は
バンドでも始めて時間を稼ごう

そんな気分なんだよ
お前は涼しい顔でどこ吹く風だろ

メロウな夜
ウェットティッシュに包んだ月
代償の上 よれよれのスウィート

ほら ナイーブなんだよ
俺はハーモニカなんか吹けないけど
昔は逃げるぐらいなら死んだ方が笑えたよ

思えば家に帰る頃合だろう

ファンデーション

真実を見たい
目を逸らさない
世界は痛みに欠けてる
まだ名前を知らない

その手に託した手紙の最後には

お前を捨てるみたいに
捨てないと始まらない
私はもう愛している
だから優しい方は取らない

ママの膝の上
髪を切り感情を弾いた
蚊に刺されて蛾のために歌う

世界を変える時刻に
何もかも捨てられる
私は愛しているから
恐いものがないとは言わない

明日は上の空
青ければ青いほど痛んだ
カビの生えたパンのために戦う

やがて道に倒れて目が覚めて
その手に託した手紙の最後には
「シャンプーは何を使ってる?」

錆びついて燃える
封を切り真実を弾いた
名を明かして我のために歌う

ただ見る
あるがままを見て
見るでもなく見る
川や山や空や海のように
息づくままに大きく見る

いつか見ようとすれば見えなくなる
その時は目をつぶってしまってもいい

捕らわれない
自身は何者でもない
そこには何が見える
始まりに恐れはなかった

アムニージア

愛を選べ
終止符を打て
レディオヘッドを聴いてる
彼女のポイントカードを出して買った

さあ選べ
終止符を打て
救えなくても前を見て
彼らは事件は起きていないと言った

娯楽大作を見よう
待ち望んだ時間がある
ディズニーには夢がある
23時には何人死んだか数えて
TBSのニュースキャスターみたいに
何食わぬ顔で信念を押しつければいい

何を見たんだ
今まで何を見てたんだ

幻想

街灯
四車線
血は争えない
月が川を流れていくのを眺めている

プロフィール

oba

Author:oba
 
いつかの誰かの詩

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ありがとう、幸運を祈る。

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